山中歯科ブログ
(ブログ)埼玉インプラント研究会セミナーに参加
大泉学園北口徒歩3分の歯医者 山中歯科の山中大輔です。
当院では、精密入れ歯やインプラントを用いた補綴治療、歯周病治療、虫歯治療、セラミックス治療などに対し積極的に取り組んでいます。また、しっかりした噛み合わせを回復することで、お口の中から健康長寿を達成して頂きたいと考えております。
月曜日の診療後、浦和区役所保健センターで行われた埼玉インプラント研究会定例会・さいたま市歯科医師会オープンセミナーに参加してきました。講師は東京医科歯科大学インプラント・口腔再生医学分野 春日井昇平教授でした。
講演内容の前半は、インプラント埋入を予定している部位に骨が不足している場合、いかにして骨を再生させるか、というものでした。様々な材料・手法によって再生を試みられている現状ですが、春日井教授の研究では、「骨膜拳上」をさせることが出来れば自然と骨は増えていくというものでした。まだ臨床応用するのは少し先になりそうですが、患者さんに優しい医療を目指している教授の考えは素晴らしいと感じました。
講演の後半は、医療倫理について。教授が引用されていた、孔子「自分がしてほしくない事は他人にしてはいけない」キリスト「自分がしてほしい事を他人にしなさい」という思いが医療人として前提にあるべきだとお話しされていました。インプラント治療だけではありませんが、患者さんのQOLに関わる歯科医師として常に持っているべき考えだと思います。
また、面白い本をご紹介されていました。
「村上龍 著 13歳のハローワーク」
中高生のために様々な職業を紹介している本でベストセラーだそうです。今はHPも(コチラ)あり、その中で「歯科医師」については以下のように紹介されています。
「さまざまな器具や薬品を使って、虫歯や歯周病の治療や歯列矯正など、歯に関わるすべての医療業務を行う。文部科学大臣に認定された6年制の大学を、正規の歯学課程を修めて卒業したうえで歯科医師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けることが必要。その後、数年間の臨床研修を行い、自分の技術に自信が持てるようになってはじめて歯科医業を行う。近年では、単に歯を治療するだけにとどまらず、より歯を美しく見せたいという需要も増加しているなど、歯科治療を取り巻く環境は変わりつつある。また、その技術は日々進歩しており、つねに学習をしようという意欲が不可欠。現在、歯科医師は飽和状態になりつつあるが、信頼に足る歯科医師は多くはない。確かな技術と知識を持って、患者の気持ちになりながら治療を行えることが、歯科医師として成功する重要な要素である。」
春日井教授もおっしゃっていましたが、13歳向けの情報に「信頼に足る歯科医師は多くはない」と書かれていますので、一般社会の歯科医師に対するイメージは良くないかもしれません。
今後も歯科医師一人ひとりが真面目に診療に取り組んでいく必要があると考えさせられました。
山中歯科 山中大輔