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マイクロスコープ導入へ向けて3 カールツァイス編

2016. 3. 2.

大泉学園北口徒歩3分の歯医者 山中歯科の山中大輔です

 

現在、先月に引き続き、マイクロスコープのデモ機を借りております。

 

以下は歯科医師の方向けの参考ブログになります

 

 

今回お借りしているのは、カールツァイス製Pico MORAインターフェイス(LED)という機種になります。

マイクロスコープとしては日本で最も導入の多い機種になりますが、高額な機器です(3月20日以降値上がりするそうです)。

カールツァイスピコモラ

 

今回のデモ機では、画像録画機能はないので、実際に見た感じはお伝えできませんが、実際に見比べてみた感覚では、

「同じLEDでもライカの方が少し白っぽく(明るく)見えるような感じ」がしました。それでも診療にはまったく差支えありません。

 

(GCのカールツァイス販売担当の方も、実際にお勧めするのはハロゲンのPicoMORAが多いと言っていました。焦点深度が合わせやすいとのこと。もう一度次回聞いてみたいと思います。)

 

ライカと比較すると、カールツァイスはフロアスタンド式の場合はアームが短いため、当院のユニット配置ではユニットの左側に置けないという点がありました。

ユニットの右側に設置しているため、患者さんの導入に邪魔になる、背の高い患者さんは気を付けないと頭をぶつけてしまう、等のデメリットがあります。

この点では、アームの長いライカに軍配が上がります

 

静止画・動画の出力については、デモ機上では比較できませんでしたが、カールツァイスに外付けのカメラやハンディカムを設置した場合、そちらの方に光が奪われるため、観察する像が少し暗くなるそうです。外付けのメディアを自分でバージョンアップできる点についてはカールツァイスに軍配が上がりますが、観察像がどの程度暗くなるかはわかりません。(私の先輩が所有している同機種において使用してみた感じはそれほど不自由を感じたことはありませんが。)

 

また、外付けメディアを設置した場合、マイクロスコープ自体が大きくなるため、アシスタント含め慣れるまで時間がかかりそうですね。

 

ライカ・カールツァイスはどちらもアームの安定性は良いように思います。ただし、私が借りたライカにはエルゴオプティークというオプションをつけてもらったのですが、これがあるとアームの安定性は低下しました。今考えるとそれほどおすすめできません。

 

また、カールツァイスを使用してみて思ったのは、やはりMORAインターフェイスの魅力は大きいということ。

マイクロスコープは基本的に12時の位置からの診療姿勢になりますが、9時や10時であっても、12時であっても、患者さんの顔の角度を気にせず、少しの修正で素早く視野を合わせる事ができました。

 

直視、ミラーテクニックを問わず、微調整がすばやく可能というのは、マイクロスコープに慣れていない術者にとっては非常に魅力的です。

「ルーペと同じような感覚で診療できる」というとわかりやすいかと思います。

様々なポジションであっても今までと大きく変わらず術野を確保できるのは、診療しやすく感じました。

 

しかし、「ルーペと同じようなポジション = 姿勢が悪い(バランスが悪い) 」 かもしれないので、これはどの程度マイクロスコ―プを使用するか、どんな診療をするかによって変わってくる部分です。

 

おそらく、マイクロスコープをフル活用している先生は、自分のポジション・患者のポジションがある程度決まっており、毎回その位置に自然になっていると思います。また、治療する部位ごとにポジションや器具の位置を体が覚えていると思うので、そのレベルまでいけばMORAインターフェイスの機能があってもなくても変わらないのかもしれません(直視診療する場合を除いて)。

 

また、今回つくづく感じたのは、業者さんの担当者によって、その機種の印象がかなり左右するという事です。

これはどんな業界でも同じですが、その方の「やる気」「仕事に対する姿勢」「自分の扱っている機械についての知識」などがある営業マンの業績が良いのがあたりまえですね。

 

決してライカの担当が悪いわけではありません。ただ今回のカールツァイス担当の方は「非常に良い」と思いました。

昨日も、マイクロスコープ2台使いを諦めたくない自分のお願いを快く聞いてくださり、工務店の方と一緒に21時過ぎまで、当院の天井裏を念入りに調べて下さり、どのような方法がとれるか考えてもらいました。

 

その結果、工夫すればカールツァイスでもライカでも大丈夫なはずですよ、というお答えが。

 

自社製品だけでなく、他社製品についてもアドバイスをするとは、感心してしまいました。

やはり一緒に仕事をするのは、このように色々と調べてくれる「信頼しうる人」がいいなぁと感じました。

 

これは、患者さんが医師に思う感情と近いのかもしれませんね。

 

信頼に答えられるような歯科医師になるため頑張っていこうと思います!

 

山中歯科 山中大輔

 

 

 

 

 

 

 

 

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