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(歯科治療例)大きく削らない虫歯の治し方

2016. 4. 18.

練馬区大泉学園 北口徒歩3分の歯医者 山中歯科の山中大輔です

 

当院では、様々な種類のある歯科治療を、一つ一つ丁寧に行うように心がけています。

歯科医院での治療の代表的なものとして「虫歯の治療」があります。

 

一言で「虫歯の治療」といっても、様々な方法があります。最近では、虫歯になった部分を殺菌するセメントを応用する方法や、レーザーを用いた治療などもあります。しかし、「最新の方法」と言われるものの中には、まだまだ検証(世界的な論文や症例報告やレビューなど)が少ない方法もあり、一概にどの方法が優れているかははっきりとは分かりません。

 

当院では、「虫歯になったやわらかい部分は確実に取り切り、その部分を人工材料で修復する(埋める)」という、最もオーソドックスであり確実な方法を選択するようにしています。

現状では、この方法が最も信頼できると考えていますので、患者さんにおいてはもちろん、自分の家族の治療においてもこの方法を選択します。

 

「オーソドックス」な治療ではありますが、昔と違うのは「コンポジットレジンという材料の材質が良くなっている事」と、その「レジンと歯を接着させる技術が年々進化している事」が挙げられます。

 

以前は、「虫歯になった部分と共に健康な部分をまとめて削りながら形を整え、型を採ってからかぶせる」という方法(インレー修復)がほとんどでしたが、現在では「虫歯になった部分だけを削り取り、その部分だけを埋める」という方法(ダイレクトボンディング/コンポジットレジン修復)で治療できることがあります。

 

下の写真では、一番奥の歯に虫歯が認められたため、ダイレクトボンディング/コンポジットレジン修復にて治療しました。

 

ダイレクトボンディング1  ダイレクトボンディング2

(左: 治療前  右:治療後)

 

また、下の写真は、虫歯が大きく歯の神経が腐敗していたため、神経の治療の後にダイレクトボンディング/コンポジットレジン修復を行い、修復したケースです。

ダイレクトボンディング3  ダイレクトボンディング4

(左: 治療前  右: 治療後)

 

この方法で最も優位な点は、「必要以上に削らないで済む事」だと考えています。

(ただし、虫歯になっている部分は確実に削りとる必要があります。)

 

また、定期的にメインテナンスをしていけば「虫歯になるリスクを減らせる」事もあり、万が一もう一度虫歯になってしまっても、「他の治療法と比較して簡単に修復可能」という優位性もあります。

(注:ケースによって異なりますが、精密に修復していくには治療時間を確保(1時間以上になることも)する必要があり、その場合には保険が適用できなくなります。)

 

しかし、すべての虫歯治療がこの方法で治療できるわけではありません

下の写真のように、力の大きくかかる奥歯で、手前と後ろの歯と歯の間が失われている場合などは、適応外になる事があります。

(適用ケースに関しては、虫歯の大きさや咬む力などによって異なるので一概には言えません。)

 

オールセラミックスインレー1  オールセラミックスインレー2

(左: 治療前  右: 治療後)

 

このような場合には、歯垢や歯石が付着しづらく、かつ接着性セメントで強固に接着することで、将来的な虫歯のリスクを減らせる「オールセラミックス修復」が、第一選択になります。ある程度形を整える必要がありますが、きちんと修復することで、再治療のリスクは大幅に減らせます。

 

山中歯科では、様々な治療法を選択肢に入れ、個々の患者さんに合った治療法で、再治療のリスクを減らしていきたいと考えています。

 

山中歯科 山中大輔

 

 

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