山中歯科ブログ
(歯科ブログ)CTで見える入れ歯の適合状態
練馬区大泉学園 駅徒歩3分の歯科・歯医者 山中歯科の山中大輔です。
2017年になり、はやくも1月が終わってしまいました。
自分が歯学部を卒業したのが2007年の3月ですので、今年の4月で歯科医師になって10年という事になります。
歯科医師になったばかりの頃、10年後の自分の歯科医師像はどのようなイメージだったか覚えていませんが、父のあとを継いでいる予想はありました。
今から10年後の歯科医師像と聞かれると、まったくイメージがわきませんが、今以上に自分の治療に責任をもって、しっかりやっていたいと思います。
歯科治療という意味では、10年前の現場と比較して大きく異なっているのは、診断や治療の精度だと思います。
歯科用CTやマイクロスコープといった機材が普及した事によって、色々なことが精密にわかるようになりました。
前回のブログで紹介した「骨隆起」のある患者さんの、手術前のCT画像を下に示します。
骨隆起(骨のでっぱり)が義歯の邪魔になるため除去する必要があり、骨隆起の大きさを調べるためのCT撮影でしたが、よく見ると他の事も見えてきます。
この当時装着している義歯と、粘膜との間に隙間があるのがわかります。(下の写真は別の部位のものです)
この隙間に空気が入り込むことで、義歯の安定性が落ちますので、隙間が無い方が良いわけです。
従来は、下に示すような義歯適合検査材で調べることが多いのですが、材料の厚み粘度によっては、わかりづらい事もあります。
義歯の適合のためだけにCT撮影をすることはありませんが、歯槽骨の形態やその上の粘膜の厚み知りたい場合、もしくは粘膜に近い場所にでている神経の位置を調べる場合など、ケースによっては有効な診断材料になり得ます。
このような機器を用いることで、少しでも診断・治療の正確性を向上していきたいと思います。
山中歯科 山中大輔