山中歯科ブログ
(院長日記)マタニティ歯科についての講演会
練馬区大泉学園の歯科・歯医者 山中歯科の山中大輔です。
先週は所属する練馬区歯科医師会・公衆衛生委員会の講演会に参加してきました。
講師の先生は、日本歯科大学附属病院 総合診療科 マタニティ歯科外来長 代田あずさ 先生
日本歯科大学附属病院には、妊産婦専門外来があるとは驚きました。
内容は我々一般開業医が妊産婦の治療をする上で、注意しておくべき事など非常に勉強になる内容でした。
妊産婦の方にも知っておいて欲しい事として、妊産婦であっても必要な治療はきちんと受けるべきという事があります。
妊産婦のアンケートでは、「歯科医院に行っても治療が受けられないと言われるから行かない」という意見が多いそうです。
今回の講演でも、
・歯科治療で使用する麻酔(リドカイン)は、帝王切開などでも用いる麻酔とほぼ同じであり、かつ使用する量は帝王切開と比較してもごく微量なため、胎児や妊産婦にも安全であること。ただし、シタネスト(フェリプレシンは分娩促進作用があるため使用禁忌)。
・歯科で撮影するレントゲンも、自然放射線と比較しても微量なため、問題ない。
・低体重児出産や早産のリスクは喫煙によっても上がるが、喫煙よりも歯周病(重度)の方がリスクが高いため、歯周病治療は必要である。
・お子さんの虫歯予防は生まれる前から始める。歯胚(歯の卵)形成は妊娠時から始まっているため、出産後お子さんの歯がはえ始める前から、虫歯が出来づらい環境をつくる必要あり(お母さんの治療や普段の食生活)。
・お子さんに歯ブラシに慣れてもらうためには、歯がはえる前から、歯ぐきマッサージなどをして口の中にブラシを入れる習慣をつけさせておく。
など、様々な話を聞けました。
ぜひ、妊産婦の方にも聞いてほしい内容でした。
妊婦の方は、なかなか歯科医院に行きづらいかもしれませんが、地域の妊婦歯科健診などをきっかけにして頂いて、一度受診して頂きたいと思います。
治療はもちろんですが、予防についての相談などもできるかと思います。
先週末は家族で品川アクアパークに行ってきました。イルカのショーは本当に素晴らしかったです!
良い写真が撮れたので載せてみました!
山中歯科 山中大輔