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(歯科ブログ)総入れ歯の治療

2016. 10. 4.

練馬区大泉学園 北口徒歩3分 山中歯科の山中大輔です。

 

山中歯科では、残っている歯の状態を改善し(歯周病治療など)、欠損(歯を失った場所)を適切に回復することで、来院される方の口腔の健康を改善・維持したいと考え診療を行っています。

 

先々週の土曜日、午後の診療を休診とさせて頂き、「日本補綴歯科学会 東京支部学術大会」に参加して参りました。

来院中の患者さんにはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

 

今回の学術大会に参加する目的は、総義歯治療の大家 深水晧三先生の講演を聞くためです。

 

深水先生ご講演

 

私は今年7月より、深水先生が開催されている全10回の治療用義歯セミナーを受講していますが、毎回とても綺麗な「匠」の技を見させて頂いております。

 

今回は、「講演」という形で、深水先生がどのような話をされるのか楽しみでした。

70分という限られた時間でしたが、深水先生が今伝えたいことが凝集されている内容でした。

数十年の経験をもとにした言葉は、一つ一つに重みがあり、意味があると思います。

 

そんな深水先生の提唱する「治療用義歯」。

患者さんが使用する入れ歯の形は、患者さん自身で形作っていく部分(インプレッションテイキング)と、我々歯科医師が作り上げる部分(インプレッションメイキング)があります。

 

我々歯科医師の技術もさることながら、患者さんにも協力してもらって、初めて良い義歯ができるという考えですが、勉強すればするほど「理にかなった入れ歯」です。

 

患者さんにはわかりづらいことですが、入れ歯づくりにも様々な方法があり、流行りすたりもあり、どれが一番良いかなんて決められません。

しかし、最近私は、この「治療用義歯を用いた総義歯治療」に勝るものは無いのでは、と考えるようになりました。

 

下の写真は、深水先生に教わった事の一部を、自分の手で具体化したものになります。

 

総入れ歯治療

 

総入れ歯治療

 

赤いのはロウ(ワックス)で、人工の歯を並べている状態です。

 

治療用義歯を用いた機能印象・咬合採得の後に行う、「人工歯排列と歯肉形成」という段階ですが、この「入れ歯の形」は自分が今まで持っていたイメージと異なっていました。今まで目につかなかった場所の形態に注意するようになったからだと思います。

 

大学病院在籍時に、多くの症例を自分の手で制作しましたが、最近自分の中で義歯の形態が変化してきています。

 

義歯治療の大先輩である先生や、大家である深水先生の影響を受けながら、自分の持つイメージが変化することで、「インプレッションメイキング」の技術が向上してきたのかもしれません。

 

入れ歯治療は本当に奥が深く、歯科治療の中でもかなり難易度の高い分野だと考えています。

 

入れ歯でお困りの患者さんを治せるよう、今まで以上に研鑽を積んでいきたいと思います。

 

総入れ歯  総入れ歯治療

 

山中歯科 山中大輔

 

 

 

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