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(歯科ブログ)CTを応用した口腔外科処置

2017. 7. 26.

練馬区大泉学園の歯科・歯医者 山中歯科の山中大輔です。

 

当院では、通常の歯科治療の中でも「口腔外科」と呼ばれる分野の治療を行う事が、比較的多いと考えています。

 

通常の「親知らずの抜歯」はもちろんですが、矯正医から紹介される「子供の親知らずの抜歯(歯胚抜歯)(詳しくは→コチラ)」なども多く施術しています。

 

また、「歯根のう胞」と呼ばれる、歯の根の先にできた膿の塊を切除する手術や、「骨隆起」と呼ばれる骨のでっぱりを除去する手術も行います。

 

インプラント」も当然、口腔外科の手術の一つです。

 

基本的には、一般歯科で使用する「局所麻酔」で対応できる「歯科小手術」は全般的に施術しておりますが、全身麻酔や鎮静が必要な比較的大きな手術は、大学病院に紹介しています。

 

日本大学医学部附属病院

日本大学医学部付属板橋病院

 

日本大学歯学部付属歯科病院

日本大学歯学部附属歯科病院

 

上記のような口腔外科処置を行う場合、有効な診断装置が「3次元CT」になります。

 

通常のレントゲンでは曖昧であった部分がはっきりしますので、術前の診査診断にかかせないものになっています。

 

近年では、口腔インプラント学会の指針においても、手術の術前にはCTを撮影することが必要事項だと言われていますが、体の内部を治療することですから、口腔外科治療以外の歯科治療でも有用だと思います。

 

下のCT写真は、先日行った「過剰埋伏歯の抜歯」の術前のものになります。

 

埋伏過剰歯

 

埋伏過剰歯

 

通常、歯が無い場所に、余計な歯が埋まっています。矯正治療を行う患者さんであったので、抜歯する必要性がありました。

 

通常のレントゲンでも、おおよその位置は把握できますが、CTであればピンポイントで埋伏している場所がわかります。

また、この過剰歯の隣に、約2mmほどの小さな埋伏過剰歯の存在もCTで明らかになりました。

 

抜去した埋伏過剰歯

抜去した埋伏過剰歯

 

術後腫れもなく、疼痛も少なかったとのことで、やはり手術部位を特定できる事が良かったのだと感じます。

 

 

下のケースでは、親知らずの抜歯中におきた偶発症の事例です。

 

口腔底 迷入1

 

口腔低迷入2

 

親知らずを分割して抜歯している最中に、舌側(ベロ側)に親知らずの一部が落ちてしまうことがあります。

この部分の組織は非常に柔らかいので、そのままにしておけば、のどの奥に進んでしまい、大きな手術をしなければ取れない位置に移動してしまうため、その日のうちに除去する必要性がありました。

 

また、通法であれば、舌側に大きな切開をして取り出しますが、マイクロスコープを導入していたため、抜歯をした穴から、少しずつ周囲骨を粉砕して取り出すことができました。

 

口腔底迷入

 

術後は一時的な嚥下痛がありましたが、その後消失し周囲の炎症も無くなりました。

 

こういった例は特殊ですが、CTやマイクロスコープがなければ、確認・治療が行えなかったケースです。

 

治療の技術もさることながら、使用する器具や装置も重要になってきます。

 

日進月歩の現場ですが、山中歯科での治療の質を上げるよう、日々診療しています。

 

 

山中歯科 山中大輔

 

 

 

 

 

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