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(歯科ブログ)精密な歯周外科手術に必要な器材

2016. 7. 25.

練馬区大泉学園北口徒歩3分の歯科 山中歯科の山中大輔です。

 

当院では、歯を失った場所を補う「補綴治療」に力をいれて診療を行っていますが、「歯を残すための治療」に対しても当然日々研鑽をしています。

 

本日、大変嬉しい物が届きました。お中元かなと思いきや、

(この時期は普段からお世話になっている方々や患者さんから多くの品を頂き大変感謝をしております。いつもありがとうございます。)

 

差出人は、お世話になっている竹ノ内先生。

袋を開けてみると、

 

ティッシュフォーセップス1  ティッシュフォーセップス2

 

「マーチン社製 マイクロティッシュフォーセップス」

ただのピンセットではないのです。ただものではありません。

 

口腔内手術の際に歯肉を掴む事に使用しますが、先端部の特殊加工のおかげて、掴んだ歯肉を傷つける心配がありません。

インプラント手術や、「歯周外科手術」など、繊細な歯肉の扱いが必要な場合に重宝します。このような精密な外科器具は非常に高価です。

 

竹ノ内先生の元で約4年間勉強した自分への激励として、このような品を送って頂きました。

ありがとうございます。

今後も頑張ってまいりたいと思います!

 

 

さて、この機会に歯周外科手術について紹介したいと思います。

 

「歯周外科手術」というのは、様々な種類があります。

歯周病を治療する手術の総称ですが、歯周病の患者さんに対して、いきなり手術を行うわけではありません。

 

歯周病への基本的なアプローチは、

 

まず各種検査を行い、「歯周基本治療」および「口腔清掃指導」をして口腔内の状態を改善します。

それでも回復しなかった歯周ポケットがある場合には、麻酔下でポケット深くについた歯石を除去(SRP)し、経過を見ていきます。

再度検査を行い、歯周ポケットが改善されない場合に「歯周外科手術」が適応になります。

 

下のレントゲンは先日、歯周外科手術「フラップ手術」を行った患者さんのものですが、歯の周りの歯槽骨が吸収して無くなっているのがわかります。(緑の線が元あった骨のライン。赤の線が今の骨のラインです。)

 

歯周外科手術1

 

このように骨の吸収がある場合には、歯周ポケットも深く、また奥歯ということもあり歯ブラシは届きません。

このままにしておけば、必ず歯周病はゆっくりと進行していきますので、歯周外科手術を行うことにしました。

 

今回、骨の吸収は水平的でしたので、骨を再生させる手術を行うことは出来ませんので、「取り切れない歯石を除去し、歯槽骨と歯肉の形態改善を目的とした、フラップ手術」を行いました。

 

術中の写真が下になります

 

フラップ手術2   フラップ手術1

 

歯肉を切開した後、歯根表面に強固に付着している歯石と不良肉芽を丁寧に掻把していきます。

また、術後磨きやすくなるように骨の形態を水平に改善し、縫合します。

このような手術で歯肉を扱う際に、先ほど竹ノ内先生から頂いたティッシュフォーセップスが大変役に立ちます。

 

上記の写真は裸眼で見えずらい場所を確認するために、「ペン型口腔内カメラ」を使用して撮影しました。

 

ペン型口腔内カメラ

 

当院では、様々な機器・器具を用いて、患者さんのためになる治療を行うように心がけています。

今回頂いたティッシュフォーセップスも大切に使用させて頂きたいと思います!

 

 

山中歯科 山中大輔

 

 

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