
「現在の虫歯治療はMinimal Intervention(最小限の侵襲)という概念のもと治療を行います。以前は、虫歯になっている部分を含めて健康な部分の歯も削って形を整えた後、金属の詰め物で治すという治療法がほとんどでしたが、現在では虫歯になっている部分のみを削除し、白い樹脂で治せる事も多くなってきました。
山中歯科では、MI治療のために必要な「う蝕検知液」と「拡大鏡(ルーペ)」を使用しています。削除すべき虫歯を染め出す「う蝕検知液」と、肉眼の何倍にも拡大して見える「拡大鏡(ルーペ)」を用いることで、精度の高い治療が可能になり、結果として再治療を無くし歯を長持ちさせることに繋がります。」
虫歯とは、虫歯を作る細菌が、砂糖を原料にして酸を作り、歯を溶かして穴を開けたものです。
穴の大きさによって、C1(軽度)~C4(重度)まで4段階に分けられますが、それぞれの段階に応じて、治療の仕方が異なります。山中歯科では、それぞれの段階に応じて違った治療を行っています。
「小さな虫歯であれば現在の保険治療の範囲でしっかりと確実に治すことが可能です。しかし比較的大きな虫歯(C2やC3の状態)になった場合、部分的に歯に人工のかぶせ物を入れる事になります。また、虫歯が大きく歯の神経の治療が必要になった場合、その歯には土台(コア)となる材料を装着した後に、歯の全体に人工のかぶせ物を入れる事があります。この「かぶせ物」を入れる段階になると保険治療と自費治療では大きく差が生じてきます。
現在の保険治療では、かぶせ物の材料は決まっておりそのほとんどが何十年も変化していない状況です。先進国の中でも日本だけだと言われています。それに対して自費治療で使用する材料は日々進化しています。特にセラミックス系材料の進歩は目覚ましく審美的な要素に加えて力学的な機能も兼ね備えた材料が開発されています。
山中歯科では一人ひとりの患者さんに合った治療をしていきたいと考えていますが、より審美的・機能的な治療をご希望される場合は、様々な材料・治療法についてご説明させて頂き、患者さんに納得してもらったうえで治療を進めていきます。