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歯周病

歯周病

多数の歯を抜歯!そんな事にならないためにも早期発見、早期治療

歯周病

歯周病は、歯を支えている組織が破壊されていく病気です。 歯自体は健康でも、歯を支えている組織が破壊されると、歯はぐらつくようになり、物が噛めない、噛むと痛い、といった症状が現れてきます。

歯周病は、痛み無しで進行することが多いので、気づいたときはかなり進行してしまっていることもあります。 また、1本の歯だけでなく、多数の歯に同時に起こることが多いのも特徴です。しかも、 歯を支えている骨は歯周病で一旦破壊されると、回復しません。一度に多数の歯を抜歯しなければならないことも少なくありません。それだけに、早期発見早期治療と予防が特に大切です。

歯周病の分類

歯周炎の進行度の分類

歯周病はその程度により、歯肉炎(G)・軽度の歯周炎(P1)・中程度の歯周炎(P2)・重度の歯周炎(P3)に大きく分けられます。

歯肉炎(G)

歯を支えている骨には破壊が及んでいませんが、歯肉が赤く脹れ、歯を磨くと時々出血する段階です。 この段階であれば、歯ブラシの仕方を改善するだけでよくなります。正確なブラッシング方法などお伝えしておりますので、早めにご相談ください。

軽度の歯周炎(P1)
軽度の歯周炎
歯を支えている骨に破壊が及び、歯根の長さの3分の1以下の骨の吸収が見られます。歯の動揺も始まっていますが、自覚されることはほとんどありません。この段階では、歯石が付着しており、歯周病を更に進める要因になっています。そこで、超音波スケーラーを使って、歯石を除去します。また、歯肉の内側に住み着いた細菌も、超音波スケーラーで洗い流していきます。その後は、正しい歯ブラシによって、病気の進行をとめることができます。
中程度の歯周炎(P2)
中程度の歯周炎
歯を支えている骨の破壊は更に進み、歯根の長さの2分の1にまで達します。歯の動揺が自覚されるようになります。歯ブラシだけでは、歯肉の内側に住み着いた細菌を除去できなくなっています。また、歯石も歯肉の下の深いところまで強固に付着しています。歯肉からの出血も多くなり、口臭も強くなります。
この段階では、歯肉の下の歯石を除去することと、歯ブラシでは届かないところにいる細菌を殺菌することが必要になります。
重度の歯周炎(P3)
重度の歯周炎
骨の破壊は歯根の長さの2分の1を超え、歯は大きく動揺し、物がうまく噛めなくなります。出血や膿が出ることも多くなり、口臭は更にきつくなります。治療によっても歯の動揺はなかなか止まりません。抜歯が必要になることもあります。状態によっては、手術によって、骨を再生させることも可能になってきました。しかし、適応になるケースは多くはありません。

歯周病の治療方針と治療費について

正しく歯を磨くこと(セルフケア)のレベルアップと定期的な歯石の除去

正しく歯を磨く

一部の理由を除いて、歯周病の多くの原因は正しく歯を磨けていないことにあります。山中歯科では、正しく歯を磨くこと(セルフケア)のレベルアップを歯周病予防として第一に考えています。再発は歯周病に限ったものではありませんが、せっかく治療しても再発するケースが多いのもこの歯周病です。歯周病の治療には保険が適応されます。しかし、歯周病が進行してしまった際に使用する薬剤等の一部には保険が適応されません。歯周病が再発・進行しないようにするために、専門の器具を使った定期的なメンテナンスをおすすめしています。私たちと一緒にお口の中全体のバランスを整えていきましょう!

歯周病と全身疾患について

近年の研究によって、お口の中の病気と全身の病気には深い関わりがある事がわかってきました。その中でも歯周病は様々な全身疾患と相関性のあることが研究報告されています。

糖尿病

歯周病原因菌の影響によって体内で産生される物質の一つに、TNF-αという物質があります。TNF-αには血液中の糖分の吸収を抑える作用があるため、その結果血糖値が高くなるとされています。
歯周病治療をすることによって、このTNF-αの濃度が低下すると報告されています。

また、糖尿病の方でコントロールされていない状態、つまり血糖値が高い状態が続けば、白血球の機能が低下し、細菌に対する抵抗が落ちてしまいます。そのため、糖尿病患者さんの多くは歯周病が悪化しやすく、血糖値がコントロールされていなければ、歯周病の予後も悪いと考えれます。

引用:日本臨床歯周病学会

引用:日本臨床歯周病学会

肺炎

現在(2015年)、死因の第3位に位置している肺炎ですが、この病気も歯周病と関連があるとされています。

高齢者に多い肺炎ですが、高齢者の方は嚥下機能が低下することで、食道へ飲み込もうとしたものが誤って気管のほうへ入ってしまう「誤嚥」が生じやすくなります。この誤嚥により気管に入ってしまった異物に含まれる細菌が原因で生じる肺炎を「誤嚥性肺炎」といい,高齢者に多い肺炎です。

若い方であれば、誤嚥した場合でも「咳」をして外に出したり、気管粘膜の繊毛活動で外に排出されますが、高齢者はそれらの力が弱まっているため、異物が気管に入ったままの状態になります。さらに免疫力が下がっていることもあり、誤嚥性肺炎になりやすいと考えられています。

お口の中に細菌が多くいるほど、当然この誤嚥性肺炎のリスクが高まり、歯周病の方はそのリスクが約6倍になるという報告もあります。

さらに高齢者の方は唾液の量も減少していますので、お口の中で細菌が繁殖しやすい環境にあります。日々のセルフケアに加えて歯科医院での清掃指導とプロフェッショナルケアが重要です。

早産(低体重児出産)

一般的に妊娠すると歯肉炎になりやすくなると言われています。これはエストロゲンという女性ホルモンが歯肉を形作る細胞を攻撃したり、歯周病原因菌の増殖を促すと考えられています。
この他に、プロゲステロンというホルモンが炎症の元であるプロスタグランジンという物質を刺激しますが、このプロスタグランジンという物質は子宮収縮作用があり、濃度が高くなると妊婦の身体で出産開始の準備が始まります。その結果、陣痛が生じ早産・低体重児出産が引き起こされると考えられています。

早産・低体重児出産

歯周病に罹患している妊婦の方は、そうでない方と比較して早産・低体重児出産のリスクが約7倍高くなると報告されております。

妊娠中、つわりが原因でブラッシングがきちんとできずに、虫歯や歯周病になる方も少なくありません。歯肉から出血するなどの症状がある場合は、歯科医院で健診・クリーニングを行う事をお勧めします。また、地域歯科医師会による妊婦歯科健診事業もありますので、通知が届きましたら、お早めに受診されると良いと思います。

また、妊娠してから(或いは痛くなってから)の受診ではなく、症状がなくても普段から歯科医院での予防処置を行う必要性が高まっています。妊娠をする前の時点で、ご自身のお口の中の状態を知り、適正な治療を受け、予防習慣を身につけましょう。

心臓疾患と脳血管疾患

動脈硬化の原因として,不適切な食生活や運動不足,ストレスなどの生活習慣が要因とされていましたが,別の因子として歯周病原因菌などの細菌感染がクローズアップされています。歯周病病原菌などの刺激により,毒素や炎症物質が血管を変性させたり,血液を凝固させ血栓を作ると考えられています。
歯周病の方とそうでない方を比較すると、心臓疾患が生じる可能性約3倍高いと報告されています。

歯周病についてのQ&A

歯周病に年齢は関係ありますか?
歯周病の原因は、歯についた歯垢(しこう、プラーク)が原因です。歯垢は歯の表面につきますので、歯が生えた時点から気を付ける必要があります。
ただ、40歳以上の方は、歯周病が進行しやすい傾向がありますので気を付けたほうがよいでしょう。
歯周病予防のために通院すべきですか?
歯周病は病状がかなり進むまで、腫れや痛みなどの自覚症状がでにくい病気です。気付いた時には手遅れということもよくあります。定期的に歯科医院で歯周病の予防処置をおこなうことにより、歯周病の発症や進行を抑えられます。しかも、治療にかかる時間やお金も節約できます。
歯みがきだけで歯周病は防げますか?
日本人成人のほとんどが1日2回以上も歯をみがいていますが、8割が歯周病にかかっています。このことから、多くの患者さんにとって、歯みがきだけでは歯周病を防ぐことは難しいと言わざるを得ないでしょう。かかりつけの歯科医を見つけて、定期検診やブラッシングの指導を受けた方が良いかもしれません。
電動歯ブラシで歯周病の予防ができますか?
電動歯ブラシのほうが手用歯ブラシよりも歯垢の除去効果はやや高いようですが、電動歯ブラシか手用歯ブラシかというよりも、使用している方のみがき方による差のほうが大きいといわれています。まずは正しい磨き方を習得することが先決かもしれません。
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